Repairロッキングチェア張替え&再塗装

  • 肘掛け部分と座部を分解し、古い塗装を剥がす準備をします。溜まった埃をふき取っておきます。

  • 剥離剤という薬品を塗り付け、数十分置くと、古い塗膜がぶつぶつと浮き上がってきます。再塗装は、このように古い塗装を完全に取り除く作業から始めます。

  • 浮き上がった塗料をこそぎ取って、シンナーで綺麗に洗い拭き取ります。
    乾かした後、表面を削っていきます。おおまかな所から細部へ。

  • 凹んだ場所や繋ぎ目、丸みの箇所は丁寧に手作業で整えます。

  • 古い塗料が残っていると、色むらになったり、凹凸が出来てしまうので、完全に剥がせているか確かめながら、塗装前の最終チェックをします。

  • 着色し、下塗りのウレタン塗装。
    サンディングし、下地をつるつるに整えたら、上塗り(仕上げ)塗装をします。

  • 塗装後1日放置し、塗膜が定着したら組み立てです。座部も綺麗に張りあがりました。

  • ネジでしっかり固定すれば修理完了です。

ロッキングチェアの木部の再塗装と張替えの様子です。こちらの真っ赤な座面は張替え後のものです。左右のひじ掛けはねじで留まっており、分解組み立て可能なノックダウン式のチェアでした。
人の手が頻繁に触れる家具は、特に手垢や埃などで、だんだんと黒ずんできます。手には油分がありますので、そこに埃が付着し固まる為です。初めに剥離剤という家具塗料専用の薬品で古い塗料を剥がしていきます。塗ると塗料が浮いてきて木肌が現れてきます。そのあと、シンナーで洗って拭き取り、乾かした上でサンディング作業に入ります。この家具は丸みや、狭い場所が多いので、機械が入らないところは全て手作業で削っていきます。古い塗料が全て取り除ければ、形が整っているかしっかりチェックし、着色です。今回はウレタン塗装で仕上げました。色がワントーン明るくなり座面の色ともピッタリです。