Repair法人様 会議室テーブル天板再塗装/割れチギリ加工

  • 今回、企業オーナー様からの天板塗装と亀裂修理を頂きました。

  • 大きめのテーブルで、オーク材の無垢天板です。
    ウレタンのクリア仕上げで、遠目からだと劣化は目立ちませんが近くで見るとところどころ剥がれや白化のようなものがありました。

  • また、木口から数か所の亀裂が見られ、特に線の濃い割れ方をしているのが左右合わせて3箇所みられました。

  • 表から見ると一目瞭然です。
    これ以上亀裂が広がらないよう木材の動きを抑えるために、チギリという木のパーツを割れの左右に引っかかるような形で埋め込みます。

  • 工房へ運び入れたら早速剥離作業です。切削量が大きい、ベルトサンダーを使用して荒削りをします。

  • サンディングペーパーは粗い番手から大きく切削すると、切削痕が深く残るため、手触りと目で確認を繰り返しながら順に番手を上げて、塗装下地をしっかりと整えます。

  • 全体をむらなく剥離すると、木の白い肌が出てきます。水で濡らすと残っている塗料との差がわかります。

  • チギリは裏側に埋め込みます。
    意匠として表側に加工する場合がよく見られますが、目立たない処理で施工を行いました。

  • 反対側の亀裂が始まっている箇所も、予防のために処置を行いました。

  • 天板の表側の角面です。
    平面を大量に切削すると、側面の落ち込み部分の境界線が鋭い角になり、いわゆるピン角という状態になります。この状態のままだと指を切ったり角が欠けたりするため、面取りという処理を行い、手触りをなだらかにします。

  • ここから下地塗装です。
    サンディングシーラーを塗布します。

  • 塗膜の研ぎ出しを行い、トップコートの下地処理をします。

  • なるべく塗膜の厚みがでないように、尚且つウレタン塗装の役割を発揮するように塗装を仕上げます。

  • 工房のど真ん中を占める圧巻の天板。こうして綺麗に仕上げることが出来ました。

  • しっかりと乾燥させたら、厳重に梱包をして納品に備えます。

オーナー様の思い入れのあるテーブル。会社の移転に伴って、新たなオフィスに設置をさせて頂きました。大変ご満足いただきました。
ありがとうございました。