錆びた引き出しレールの交換修理
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キャビネットの古くなったレール金物。30年以上前のもので、錆で引っかかり引き出しづらい状態でした。
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全部で6杯あります。こちらのレール金物は既に廃番で手に入らず、一番近い規格のものを使用することにしました。
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しかし、家具の引き出しや扉などは、1㎜以下のずれでも狂いが生じるため、慎重にオリジナルの取り付け位置と同じになるよう引き出しの箱側に加工をしていきます。
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引き出しの箱の底板に、高さ合わせでベニヤ板を増貼りし、更に前後方向の長さを調整するために、前板裏を鑿で切り欠きます。
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新しいレール金物を取り付けるとこの様になります。
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家具本体側に走るレールが、この様にスライドし被さります。
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取付作業の様子です。レールの位置を決め、墨をし、一杯ずつ取り付けていきます。
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全ての金物が取り付け終わると、動きがスムーズかどうか、おさまり具合はどうかチェックし作業完了です。
おそらく、30年前以上前に作られた家具で、レールが錆びて引き出しが出づらくなっていました。
しかしながら、同じ規格のレールが廃番で手に入らなかったので、なるべく近いものを使用し、引き出し本体に加工をしました。オリジナルのレールの取り付け高さになるように、引き出しの底板に板を増貼りし、更に前後の長さを調整するために前板の裏側を掻き取りました。6杯ある引き出しを一杯ずつ調整しながら取り付け、納まりと、引き出しやすさをチェックしたら作業完了です。調子の悪い家具が直ると、なんだか気分もスッとします。物を大事に、修理しながら長く使うことはとても気持ちの良いことだと思います。