ヴィンテージチェア ラタン座面を皿張り座面へ仕様変更/脚カット
リメイク前
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今回はヴィンテージチェアの座面を、既存のラタン張り仕様から新たに合板で座面を作って生地張りの座面にリメイクします。
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また、3脚のうち1脚だけ脚カットをします。
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ラタンの座面は手編みとシート張りの方法があり、この椅子はしっかりと丁寧に手編みがされたものでした。しかし、長年の使用でへたって破れてしまった為、今回の修理で座面を皿張り仕様へ変更することになりました。
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フレームはしっかりとしており、しかも座面もフレームが単体で外れるようにビス留めがされています。
まずは破れたラタンを綺麗に外します。 -
座面の内側にあるたくさんの穴はラタンの編み込む際に通す穴です。内側の溝に合わせて合板をカットして生地を張り、裏側から固定します。
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このようにはめ込みます。
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個々に微妙にサイズが異なるので原寸あわせて形を調整します。
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座面が張りあがったら、固定金具のプレートを取り付けます。
それだけでは荷重を支えきれないので、椅子本体の座面に隅木を追加して、補強加工をします。 -
カットした脚です。
前脚と後ろ足と形状が違います。
リメイク後
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完成した様子です。
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ラタンの素朴な雰囲気から一気にモダンな見た目になりました。やわらかなグリーンが目に優しいですね。
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裏側は構造用の既存の隅木と、新たに座面を支えるための隅木を追加してます。
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裏側はがっちりと補強されています。
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おさまりもぴったりです。
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厚みもちょうど良いです。
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もともと可愛らしいディティールのチェア。更に愛着の出る仕上がりになりましたね。
ラタンの座面は独特のクッション性があり通気性も良いのがメリットですが、へたりやほつれのダメージから急に破れなどの破損につながってしまい、張替えとなると費用がかかったりします。
今回のケースのように、新たに座面を作製してのリメイクというのも物によっては可能です。
お悩みの際は是非ともご相談ください。