リメイク

REMAKE

裁縫箱から宝石箱へ

リメイク前

裁縫箱のリメイク。古い塗装の塗り替えと、中の引き出しにアクセサリーを収納出来るようにベルベット生地を貼っていきます。

蓋を開くと、中はこの様に細かく仕切られていました。

金物など全ての部品を取り外していきます。この際、本体に傷が付かないよう慎重に行います。

金物を外した後、古い塗料(塗膜)を剥がしていきます。

剥離剤(薬品)を表面に塗り、時間を置くと塗料がぷくぷくと浮き上がります。

中の引き出しは、ヤスリ掛けし、汚れや傷を取ります。

剥離後、シンナーで表面を洗い、ウエスで丁寧にふき取ります。

新しい塗装をする前には、全体をもう一度綺麗に薄く削り直し、木地を整えます。この時、細かい傷も逃さぬように目視でしっかり確認します。

一番下の大きな引き出しには、新たに仕切りを組み付け、ネックレスなどの長いアクセサリーが収納出来るように作り込んでいきました。

中が作り終われば、今度は塗装に入ります。着色し、ラッカー塗装を施します。

リメイク後

取り外した金物を磨き、取手など古いものは新しいものに交換します。

塗装が終わり、十分乾燥している状態で金物を取り付けます。

見た目の大きな変化は見られませんが表面はかなり綺麗に仕上がりました。

中を開くとこの様になっています。

仕切りには糊を使わず、相欠きで組んでいます。また、その下にも生地を貼り込みました。

左二段は、リングケースになっています。

全ての引き出しや中の箱を並べた様子です。

お引取り時に包まれていたように、同じ風呂敷で包み直しお届け致しました。

以前も同じシリーズの鏡台リメイクをご依頼くださった方の家具です。完成の色は前回のものと同じ色になるように調色しました。小さな家具ですが、細かなところまで美しく仕上げました。大きさは変わっても修理やリメイクの手間や手順は同じです。