ご家族から引き継いだミシン椅子
リメイク前
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こちらの古いミシン椅子は、ご家族が使われていたもの。もともとの中身は藁だったそうで、お客様ご自身でクッションと布を張り、修理された状態でした。しかし、椅子の構造部の緩みが激しくなり、がたつき修理と同時に張替えリメイクとなりました。
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緩んだ木部を見ていきます。釘で打ち付けた跡が何箇所もあり、まずは錆びた釘を丁寧に抜いてからの解体です。
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一か所ずつ木を割らないように外していきます。
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全部の部材が外れました。そのあとはホゾの嵌めあいを調整します。穴が緩い場合は薄い木の板を接着し、形を整えます。
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再び組み上げます。糊をしっかり塗り、クランプで締めた状態で一日放置。完全に固めます。
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次に座面の板を作り直します。
椅子の生地を張った時にぴったりくるように、形に合わせて板の形を鉋で微調整。ビス留めし、いよいよ張りに入ります。 -
座面の板は、長方形ですが、現物の形に合わせてぴったりに削ります。
リメイク後
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張り生地は厚手のものに。オリジナルの仕上がりに合わせて、アンティーク調の亀甲鋲を打ち付けました。
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中のクッションも新しくし、座り心地はより良好になりました。
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正面から見た図。小さくて可愛い椅子です。
アンティークのミシン椅子の座面張替えと、ぐらつきの修理です。おばあさまが使われていたものだそうで、左右にグラグラと揺れる程緩んでいました。一度全てを解体し、緩んでいる箇所に木を埋めてぐらつきを無くしていきます。再び接着し、1日放置して乾燥させます。飛び出した接着剤を取り除き、接合部を綺麗にします。座面を中のクッションごと張替えると、また座れるようになりました。小さなスツールは見た目にも可愛らしく、置いておくだけでも素敵です。