Remake大型ワードローブのリメイク / デザインと大きさ変更

リメイク前

  • 重厚感のあるしっかりとした作りの老舗家具店のワードローブ。お客様のライフスタイルに合わせた小さめのサイズに作り替えるご依頼です。オリジナルの装飾やデザインもとても素晴らしいですが、今回はシンプルな北欧風・あるいはイギリスヴィンテージ風ワードローブを目指します。

  • 家具のリメイクは、既存の素材を使用するため、解体の際に部材を傷つけないように丁寧に外してゆきます。この家具メーカーさんは、樹齢200年以上の北海道産樺桜を使用されていて、扉の框組みは接着剤を使用せずホゾの嵌めあいで入れ込んでありました。隙間もなく素晴らしい作りです。

  • これは、土台部分。厚みのある無垢材でつくられていたので、ここから新しい部材を製材していきます。リメイクは一度、すべての部品を解体し、どこをどう生かし、そして、なるべく既存の材料で作り替えていけるよう設計します。

  • 設計段階で、お客様のご希望通りの形か、どのような使い方をされるのか、もし収納なら、入れるものの大きさに合わせて設計する必要があります。また使いやすさ、強度も重要になります。すべての条件をクリアした上でデザインしていきます。

  • オリジナルの作りが、下段部分に引き出しがあったので、側板の内側が白い部分があります。
    しかし、敢えて新しい材料を使わず、活かしていきます。
    底板部分の框は、もともと土台だった木を使用しています。

  • 北欧風の脚を取り付け、見た目をまとめていきます。シンプルかつ細部にちょっとしたデザインを組み込み、順に組みます。

  • 天板部分はこの様なおさまり。

  • 今回は、扉の框以外の板のみ新しい材料を使用しました。
    扉を調整し金物を取り付けます。

  • 正面から見ますとこの様な感じです。ここに木の取手を取り付けます。取手を取り付ける位置も使いやすい高さを計算して穴を掘ります。

リメイク後

  • リメイク完了です。オリジナルのカラーに合わせて着色し、塗装を施しました。

  • 脚部分にちょっとした欠き込みを入れてあります。

  • この家具の顔となるのは、この取っ手のデザインです。本体がシンプルなデザインのため、取っ手は凝った作りにして全体的なバランスをとりました。

お客様より、高さ・奥行・幅のご指定をいただき、設計デザインはスリーバーズのお任せで製作しました。