修理事例

REPAIR

法人様 会議室テーブル(ADAL Link-table)塗装塗り替え修理

今回ご依頼の会議テーブル。
ご覧の通り、かなりの大きさです。

一見、光沢の強い塗膜の天板ですが全体に塗装の膜に亀裂が走っています。

この塗膜を完全に除去して、再塗装です。

まずは天板裏の構造を確認します。

天板裏です。

天板は3枚が接がれており、その表層に突板が張られている構造です。裏面は脚部取付用の構造材兼反り留めの鉄フレームが埋め込まれています。

脚部を外すためにはまず、テーブルを逆さにして、鉄フレームのビスを外さなくてはなりません。

あとはボルト止めの足を外して、鉄フレームを再び元に戻します。これを戻さないと、天板が自重に耐えきれず、継ぎ目から破損崩壊します。

オフィスビルの8階。サイズオーバーでエレベーターは使用できません。よって、人力で1階まで立てながら運搬します。その為の厳重梱包です。誠に恐れ多くも、現地スタッフの方々にお手伝い頂けることになりました。

工房に戻ったら剥離作業です。恐らく塗装はポリエステル樹脂という非常に硬質な樹脂でコーティングされています。原因は不明ですが、硬質故に塗膜が衝撃や動きに耐えきれずに亀裂が入ったと思われます。

通常の剥離剤ではあまりに効きが悪いため、ベルトサンダーでの切削で塗膜を除去します。ただし突板にこのような塗装が施されている場合、剥離剤を使用したとしても、完全に突板と塗料が食いついてしまい、最終的に研磨で落とす方法をとらざるを得ないケースがあります。

以上の理由から今回は剥離作業において突板を無事に残せる可能性が不明だったため、突板素地が消失するリスクを前提に、単色仕上げの再塗装を提案致しました。

粗めのベルトサンダーを使用しても半分を薄膜にするだけで数時間はかかりました。
やはり塗膜は分厚く、天板のたわみ具合でペーパーの当たり方も変わるため、不均一な切削にならないよう、大胆かつ慎重に剥離していきます。

ついに、剥離完了です。
想定していたよりも素地は残りましたが、やはり消失した部分はあります。

まずは突板が消失した分のレベルとベルトサンダーによる深い傷をある程度ポリパテで埋めます。

単色塗装には必ずプラサフです。重ねて肌を整えます。

倉庫全体への塗装粉飛散を防ぐため、塗装ブースを設置しました。

お客様のご希望の色味を調色します。非常に苦労しました。

着色層の塗装です。天板が広いので、均一の吹き付けが大変でしたが、プラサフの白さが完全になくなるように塗装します。

最後にクリア塗装を行い、しっかり乾燥をさせます。

非常に大変で長い道のりでしたが、塗装作業が終わりました。最後に、ブツ乗り除去のためにコンパウンドで最終仕上げ処理をします。

映り込みがどんどん綺麗になっていきます。

あとは全体をクリーニングし直して、遂に厳重梱包と積み込みです。

今回は作業効率を考慮して自社便用のトラックの内部をカスタマイズしています。

納品当日、今度は1階から8階の会議室まで再び階段を持ち上げて運搬します。前回と同じく、今度は大人数の交代制でスタッフの方々が駆けつけてくださりました。本当に助かりました。おかげさまで、ダメージ一つもなく搬入ができました。

引取り時の逆作業です。

脚を取り付けて天板を戻して完了です。

広い天板なので、色味が違うだけで部屋全体の雰囲気がかなり変わりましたね。

椅子の生地色にもマッチしていてかなりお洒落な会議室になりました。

法人様からのご依頼で、会議室などのテーブル再塗装修理のご相談をよく頂きます。無論、お客様によってそれぞれですが、今回のような特殊な仕様の場合は様々なリスク説明や段取りなど、綿密に打ち合わせをさせて頂いた上での作業となります。
まずは現場調査の御依頼を頂き、実際に現物を確認してからご希望などを伺い、作業内容や引取り搬出と納品搬入までの流れを決めての施工となります。

是非とも、修理でお困りの際には弊社までお気軽にご相談くださいませ。