久しぶりに金物の製作です。
これはテーブル天板と脚部を繋ぐ為の金物です。
大抵は木製や金物製の駒留めと呼ばれるパーツで天板と脚部を留めるのですが、今回は少々イレギュラーな留め方になりますのでこの様な形になりました。
基本的には駒留めと同じ構造になります。
4mm鉄板を切り出し、ビス留めの穴も糸鋸、金ヤスリでこさえます。
鉄作業も嫌いではないのですが、鼻の奥が鉄臭くなるのが難点です。
違う仕事で椅子のアームを削りだす為に新しく入手した鉋です。
南京鉋と言います。
普通の鉋と違い、両手で持って押したり引いたりして削る道具です。
ここから台座(木部)を希望の形(R)に削って使いやすいように仕込みます。
仕事をこなすにつれ、だんだん色んな種類の道具が増えてきます。
立ち鉋といいます。
これは主に鉋の台座を仕込む為の鉋です。
これで鉋台を削って仕込みます。
これも半年前位に入手したものです。
立ち鉋自体はもっと前から持っていたのですが、
どうやらハズレの鋼を引いてしまったらしく
すぐに刃こぼれを起こしてしまっていたので新しく買い直したものです。
刃の鋼を研ぐ作業もだいぶサマになってきたかなと思ってます。
逆に刃を研げない限り刃物としては使い物にならず、要するに仕事になりませんし、
何より切れの悪い刃物を無理やり使っていると余計な力をかけて
要らぬ怪我の元になりますので、刃研ぎは重要です。
刃先がちゃんと研げているかを確認する方法で
自分の腕毛を剃ってみる方法があります。
研ぎ終わったと思ったら自分の腕の毛に刃先を当て、
腕を撫でるだけで毛がサラサラと剃れていけば
刃先がちゃんと付いているという確認方法です。
刃研ぎの上手いベテランの職人さんはこんなことはしないでしょうが、
昔木工の先生にこの方法を教わってから未だにクセのように
自分の腕毛を剃り上げていますので、常に私の左腕は妙な毛の剃られ方をしています。
今まで腕毛の意味は、多少他人より寒さを凌げる(?)位かと思っていましたが
この方法を知って自分の腕毛が濃くて良かったと、
生まれて初めて腕毛の有用性を感じたものです。
ほんとは刃先を見て、触れば研げてるかどうかは分かるんですけどね。
そろそろこの方法も卒業しようかと思っています。
秋になり寒くなってきたところですし。