RepairHans J Wegner / ハンス・J・ウェグナー / CH-30 脚木部破損修理

  • 北欧家具デザイナーの中でも最も有名と言っても過言ではない、Hans J Wegner / ハンス・J・ウェグナー モデルCH-30の修理です。今回は前脚の接合部が折れて(割れて)しまっていたものを修復します。

    椅子脚折れ修理

    前脚折れ修理

  • まず前脚を全て解体します。解体には常に破損のリスクがある為、構造を正確に把握し、慎重に行います。

    椅子脚解体

    椅子脚解体後

  • 今回の脚破損の原因は、座面天面の生地の下からビスが前脚に一本打たれており、その部分に座っている時の衝撃が集中してしまい、木部が割れてしまったようです。製造年等条件はあると思いますが、このモデルのチェアは、同様の症状が見られるようですので、お使いの方は気に留めていただくと良いかもしれません。

    ビス外し後

    座面からビス外し後画像

  • 木部修復後、ボンド塗布、圧着工具にてしっかり接合します。

    ハタガネ修理画像

    ボンド圧着修理

  • 修理後です。見た目にも破損痕はほとんど分かりません。

    修理後

    接合修理後画像

  • 元通りに直りました。しっかり接合しておりますので、末長く安心してお使いいただけます。

    修復後

    椅子脚破損修理後画像