修理事例

REPAIR

ercol / アーコール社製の60’sヴィンテージチェア 座面板接ぎ切れ修理

ercol / アーコール社製の60’sヴィンテージチェアの座面板接ぎ切れの修理を行いました。座面が木製のチェアは、同様の破損が非常に多く、当社にも数多く持ち込まれてきます。

背中にあたるスポークの(棒材)根本から亀裂が入ってきています。

強度を上げるため、接ぎ合わせてる左右の板材に穴を掘り込み、この形に合わせた材料をを埋め込みます。

背面にも細かく、チギリという木材を埋める加工を施します。

座面板を圧着します。

埋木の出っ張りを削っていきます。

こちらはチギリです。

こうして再び安心して使っていただけます。

背面も全面と同様の位置に埋木を入れてます。

割れも目立たなくなりました。

本来であれば、座面を外して加工した方がより精度高く仕上げられるのですが、脚が外せないなどの条件もありますので、今回は現状のまま加工をします。
割れたことにより、該当部断面は形状が変化してしまったため、完全にピッタリと接ぎ合わせることができない状態でした。よって、サネやチギリといった補強部材を埋め込むことにより、耐久性を高める修理方法を行いました。