Repairヴィンテージチェアの張替え&修理

  • 北欧デンマーク出身の家具デザイナー、Kai Kristiansenのチェア。構造部の緩み修理と生地の張替えをします。

  • 背もたれの、よく手が触れる部分や、寄りかかって擦れるところは布が摩擦によって薄くなり、破れてきます。

  • 構造部の緩みは、この前後の部材のみでしたので、左右方向に最小限に脚を広げ緩んだ部材のみを取り外します。

  • 接合方法は、外してみて初めて判明します。外した時に、ダボかほぞかがわかります。折れやヒビがないか確認しながら古い接着剤を丁寧に取り除いていきます。

  • ダボの折れなど無く、接着できる状態であれば早速糊を入れ、組み直します。隙間なく締めます。

  • 木部の修理が終わり、構造部がしっかり直れば、次は張替えに移ります。
    へたったウレタンクッションも新しく交換し、ご希望の布地に張替えます。

  • 座面の拡大図。張地は引っ張りすぎず、緩すぎずに張ります。

  • 破れていた背もたれもこの通りに。とても綺麗になりました。

北欧デンマーク出身の家具デザイナー、Kai Kristiansenのチェアは頻繁に修理依頼があります。美しく、人間工学に基づいた設計で使いやすい椅子でありとても人気のデザインです。洗練されたフォルムでかつしっかりとした構造ですが、さすがにヴィンテージチェアは幾年も月日が経てば緩みも生じます。写真のチェアは左右方向の貫のダボが外れておりましたので、接着し直し、破れた古い生地は新しいものへと張替えました。クリーム色から濃いめの落ち着いた色に変えると、上品な雰囲気になりました。