本棚の部分補修&クリーニング 背の高い6段ほど棚板の入る本棚。経年劣化により、塗装が剥がれてきており色味にむらがありました。 部分的に板が浮いてきていて、剥がれて無くなってしまった部分にはパテ埋めによる補修をしていきます。 近づいてみると、色の変化がよくわかります。 底部分の4隅に貼ってあった三角の板も、手でつかむと崩れるほど劣化しておりましたので、新しいものと交換しました。 下から見た様子です。この三角の部材が貼ってある理由は、床との摩擦を軽減するとともに、本体の部品を保護する役割もあります。 欠けた部分を埋めるために、パテの色を調色していきます。こちらは、バーンスティックといって熱でパテを溶かして埋め込んでいくものです。 2枚目の写真の穴を埋めた後の様子です。色味と木目を見ながら、タッチアップで補修しています。 棚板の化粧面材が糊切れで浮いてきておりましたので、こちらも直していきます。 浮いた部分には、糊をたっぷり入れ直し、圧着していきます。接着時にずれないように気を使います。 全ての細かい修繕が終わると、全体を専用のオイルクリーニング剤で磨き、汚れを浮かせてふき取ります。乾けば、さらにワックスがけをし表面を綺麗にします。 3枚目の写真が、クリーニング後にはこのようになります。今回の家具クリーニングは、剥離塗り直し修理と違い、古い塗膜を剥がさず綺麗にしていく方法です。 木は、人間のお肌のように、ある程度の油分を含ませてあげることによって艶が出て見た目も綺麗になります。乾燥による割れの保護にもなります。 クリーニング完了です! ercol / アーコール社製の60’sヴィンテージチェア修理、リメイク スツールの座面張替えと木部修理&再塗装 修理事例一覧