アンティークのテーブル&チェア修理
-
カフェテーブルとチェアの修復。こちらのテーブルの象嵌部分の装飾が欠損しています。
-
オリジナルの象嵌に合わせて濃い色と薄い色の木を交互にはめ込んでいきます。
とても細かいのでピンセットで微調整しながら接着します。 -
テーブルの脚部分は、緩みがあり、ぐらついておりましたので、天板を外した状態で、一度解体し、正しい位置に糊を入れ組み直します。
-
テーブルの修理は完了です。曲がっていた脚もまっすぐになりました。
-
上からみた様子。どこが欠損部かわからないくらいです。
-
少々近づいてみます。こちらが修復後の欠損部でした。
-
チェアは、ひじ掛けの緩みを修理するために、緩みのある接合部を外します。
同時にどのような構造か、ホゾなのかダボなのか見ていきます。また座のクッションの厚みや、張り方もみて修理方法を決めます。 -
この写真は、肘かけ部分の接合修理が終わった状態のものです。しっかりとくっ付きました。肘が付けば、塗装前の木地調整のサンディング。そして、座面が無い状態で塗装に入ります。
-
塗装、張替えが完了しました。
-
二脚並ぶとさらに素敵です。
一世紀は経過しているであろう、アンティークのカフェテーブルセット。椅子は肘掛けのぐらつき、座面の痛み、テーブルは脚が緩み斜めになって、一部象嵌が欠損しておりました。
象嵌の装飾が細かく施されていて、しなやかな曲線と直線が入り混ったとても美しいフォルムです。
同じ型は既に製造されていないと思われます。修理方法をじっくりと考えた上で作業を開始します。
チェアは、まず肘掛け部分は組み直ししっかりと接着します。
糊が固まれば、塗装の下地作り。サンディングし木肌を整えます。着色、塗装を施したら、座面を支えるベルトをしっかりと張り直し、新しく張替えます。
テーブルは、まず天板を外し、古い塗装を剥離。脚部は元の位置に組み直して、接着固定します。
天板の象嵌欠損箇所は、色の違う木を埋め込んでいきます。
仕上げ前の木肌調整が終わると、ヴァイオリンの塗装にも使用されているシェラックニスを塗っていきます。アンティーク、ヴィンテージなど古い家具の修復は、なるべく製造された方法と同じ様に仕上げます。スリーバーズでは、この先も長くお使いいただけますよう、一度修理して終わりではなく先のことも考え、いつか再び修理が必要になった時にも修理しやすい方法を採用しております。