北欧ヴィンテージダイニングテーブルの再塗装修理
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デンマーク製のチーク材ヴィンテージダイニングテーブルです。通常天板材料は突き板合板が多いのですが、このテーブルは無垢材を贅沢に使用しています。
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殊更ダメージが深刻だった箇所は、この焦げ跡です。完全に炭化しているので、物理的に切削して除去する以外に方法はありません。
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その他には塗料の剥がれが全体的に広がっておりましたが、このダメージは通常修理で問題なく修復可能です。
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焦げ跡を除去する為、かなりの切削量が必要となりますが、無垢材なので、鉋を使用し1〜2mm程度厚めに削り出すことが可能です。天板のダメージは全て綺麗に修復されました。
尚、画像は真ん中のエクステンションを外した状態です。 -
仕上げはオイルです。弊社では、環境に配慮し、人体にも極力影響の無い成分で作られているドイツの塗料メーカー「オスモ」のオイルを使用しております。2種類のオイルを併用しながら仕上げていくのですが、最後はオイルを塗布しながら研磨して仕上げる技法、「油研ぎ」で仕上げます。この工程を経る事により、塗膜耐久性、美しさが大きく変わりますので、丁寧に行います。
※ 油研ぎとは、読んで字の如く、油を含ませながらサンディングペーパー等で研磨し、仕上げる技法です。
まず粘度の低いサラッとしたオイルを十分に木目に浸透させ、乾燥後オイルの浸透度を確かめます。
まだオイルを飲み込んでいきそうであれば、次に粘度の高いオイルを塗布し、拭き取り後乾燥させます。
そして最後に粘度の低いオイルを用い、油研ぎして完成となります。
オイル仕上げは、オイルを一回塗布するだけでも仕上げにはなりますが、それだけでは塗膜の耐久性を持たせたり、
表層面の美しさを引き出すには不十分ですので、弊社では必ず油研ぎ仕上げを施しております。
参考価格 10万円位