Repairartek社 Alvar Aalto / アルヴァ・アアルト / arm chair No.406 ベルト張り替え修理

  • フィンランドのアルテック社の名作ソファ、アームチェアNo.406のベルトの張り替え修理です。座面部分のベルトが切れてしまい、完全に抜け落ちている状態です。

  • 国内artek社の公式ホームページを見ると、ベルトのオリジナル素材はリネン製の様ですが、現状弊社でそれを入手するのは困難です。これは、今回のウエービングベルトに限らず、デザイナーズのオリジナルパーツを国内で入手する事は、中々難しいと思います。国内直営店や代理店が販売してくれれば良いのですが、そこは正に、そうは問屋が卸さない、という事でしょう。

  • よって、弊社の様な小規模業者は他の方法を工夫して直すしかありません。今回のベルトは、国内に椅子用ベルトを製造している工場を何とか見つける事が出来ました。素材はナイロンですが、寧ろ耐久性は高いと思われます。ベルト幅寸法も、たまたまなのか、規格サイズがあるのか分かりませんが、全く同じのものがあったので助かりました。

  • カラーもキャメル色の落ち着いた雰囲気のものを選択。勿論ベルトはしっかり張っていますので見栄え、座り心地、耐久性共に全く問題ありません。
    話は変わりますが、このフレーム構造はやはり凄いですね。伸縮性が高いプライウッドを使用しているとは言え、長い年月加重に耐えているところを見ると、積層合板の発明は画期的なものだった事が良く分かります。