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Remake of an old desk

気づけば初夏の雰囲気のような暖かさ。梅雨にもなっていないのに。
心地よい気候の日々が続いています。
今年度上半期は修理、リメイクの仕事がほとんどで、ひっきりなしに作業に追われ
嬉しい悲鳴をあげつつ、振り返ってみると今まで修理関係の仕事が
ここまで立て続けに入ってくる事は無かったなあと。
よいもの、気に入ったもの、大切なものを直しながら末永く使う、というのは
Three Birds設立当初からコンセプトとして掲げていた事ですので、
こういった流れは非常に嬉しく感じます。
忙しさを理由に相も変わらず更新をさぼっている訳ですが、
修理前、完了後に記録した画像がありますのでそれをぼちぼちご紹介致します。

修理前のデスク。
ナラ材を使用しており、今から30年ほど前のものとお聞きしております。
作りからすると、恐らく木工所のオーダーメード品ではないかと推測できます。
こちらをコーヒーテーブルへリメイクするオーダーを頂きました。

作業中は画像ナシの為いきなり完成後のもの。
ほとんどの部材を再利用できた為、リサイズ後エッジ処理や構造変更を施し
若干の調色後ラッカーにて仕上げました。

天板の材料はフラッシュという中空構造の材料だった為、
カットするとエッジ部(ミツケと言います)から中が見えてしまうのでミツケを再度貼り付けるのですが、
そのままだと接着できないので接着可能なように加工後
画像のようにミツケ処理を施します。
地味に大変な作業が幾つかありましたが、
出来栄えには喜んで頂けたので一安心です。
リメイクはできるだけ既存の材料を使用して全く違うデザイン、形状の家具に作り替えることを指しますが、
ものによってはそのほとんどを新しい材料で制作しなければならないこともあります。
その際に重要なのは、オリジナルの家具の中でどこの部材がその家具の主役(顔)になるかを見極め、
主役の部材を生かした形で解体し、制作時にまた主役として活躍してもらう為の
デザインを考えるところにあると考えます。
ゼロから制作することと、修理、リメイクの違いは
家具の背後に歴史やドラマがあるかないかというところが一番の違いです。
新規制作の場合は、将来の物語を想像しながら作業をし、
修理リメイクの場合は背後にある物語を受け継いで未来に繋げる作業、とでも申しましょうか。
いずれにせよ、今後永らく使って頂けることを願いながら、
丁寧に作業することが一番大切です。
ご自宅やご実家に眠っている家具はありますか?
修理によって止まっていた時間を蘇らせて、
またお部屋の一員として迎えるのもアリ、ではないでしょうか。
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Three Birds 山田俊太

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