預かった椅子(恐らく英国製)を修理していてあんまり酷かったもので。
もうプンプンです。
これは椅子の接合部分(今回はホゾ、又はダボでした)に
これでもかという位執拗に埋め込まれていた金物です。
これで全部ではなくもっと埋め込まれていたのですが。
ビス、ガンタッカー釘、波釘・・・。出るわ出るは。
正直こんな修理?されていた椅子は、
今までかなりの数を直してきたのですが初めてです。
驚いたと言うか呆れたと言うか。
話を聞くと、どうやらこの椅子を購入した家具屋さんの修理のようで。
金物を見る限りは日本で修理されたのは間違いなさそうです。
びつくりです。
上部の穴にはビスがホゾに向かって斜めに打ち込んであったのですが
強度的にも構造的にも全く無意味な打ち込み方で、これは一体何事?
ビスなど金物を椅子の様な、常に加重があり動く部分に打ち込むと、
木が金属の強度に負け、割れが発生します。
これも既にヒビが入っており、接合部をはずすと
御覧の通り完全に剥がれました。
クヤシーです。
あんまりクヤシーのでアップしました。
もしこれを御覧頂いてる方で椅子にガタつきがあり、
ビスなどを打ち込もうとされている場合は
ちょっと!待ってください。
この先永く使うつもりが無く、次ガタついたら捨ててしまおう
位に考えている場合はともかく
大切に使いたいのであれば、金物は厳禁です。
確実に木部の寿命を縮めますし、修理もし辛くなります。
ダメ、ぜったい。
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Three Birds 山田俊太
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