Repairハンス・J・ウェグナー GETAMA/GE290Aチェア クッション&ヘッドレスト制作と再オイル塗装修理

  • 北欧家具デザインの巨匠、ハンス・J・ウェグナーがデザインしたハイバックチェア。
    デンマーク家具メーカーのGETAMA社製GE290Aのクッション及びヘッドレストの作り替えと、木部の再オイル塗装を2脚ご依頼いただきました。

  • 1脚目は白生地。

  • 2脚目は柄生地。こちらは黒い無地に張替えです。2脚とも使用による生地の黄ばみやクッション性が落ちてきていました。背と座のクッションはコイルスプリングが採用されていますが、今回は全てウレタンクッションに交換です。

  • それから全体をオイルメンテナンスすると同時に、ひじ掛け面は頻繁に触れる場所なので剥離再塗装を行います。

  • 全体をオイル塗布しました。

  • 本体の座面にはキルティング生地が張られ、裏側には細かいスプリングが木部に固定されており、更に座り心地を安定させている仕様です。

  • 良質なオークをナチュラルにオイル仕上げすると、手触りも視覚的にも質が良くなります。

  • 手触りを更に良くするため、耐水ペーパーでオイルを研ぐように木地にすりこませます。

  • 下地処理も大切です。特にオークは木目が粗い為、下地の手触りがオイル仕上げでは大きく影響します。

  • 張り上がった生地を設置します。

  • 張りたてのヘッドレストもフカフカでポンポンです。背面のラダーにカバーを通してクッションを固定する構造です。

  • 白さが映えます。

  • 2脚目です。こちらも同じように仕上げました。

  • クッションはコイルが入っていたオリジナルと比較すると、軽量になりました。

  • 座面が低い為、ゆったりと座れる良いチェアですね。

今回はデザイナーズチェアの生地張替え及びクッション制作、塗装直しを行いました。
オリジナルのコイルスプリングは長く使用すると金属疲労などの劣化により、張替えを行っても使用中に破損するリスクもありましたので今回はウレタンクッションにて中身を交換しました。
こういったケースにも対応させて頂きますので、お困りの際には是非ともご相談くださいませ。