リメイク前

使用するフレームの部材を更に選り分けます。

希望寸法が決まったらあとは切断し、もとのホゾ加工と同じように加工し直します。

フレームのリサイズ加工が終わり、仮組をした状態です。
ここから更に内部や天板、そして新たに台輪を製作して形を作り足していきます。

背板が入る溝を掘り直し、背板もカットして嵌まり具合を削りながらフレームに差し込んでいきます。
仮組でしっかり隙間なく形が組まれたら、板材を近い雰囲気になるように塗装します。

こちらは本体の下に取付する、台です。留め加工で枠を作り、内部の四方角に補強材も追加して強度を持たせます。
こちらも塗装します。

本体がしっかりと乗り、正面の角がなるべく同じ位置に来るよう、位置合わせも行います。

あとはパーツごとに回数を分けて組み立て接着に入ります。

四方の歪みがでないよう、治具を取り付けながら、しっかりと角を意識して組み上げます。
歪んで組み上がってしまうと、扉の取付調整や祭壇の取付作業に大きな支障がでてしまいます。また、見た目や使用感にも大きな影響がでます。

箱が組み上がったら、天板を乗せます。
格子の上には化粧板が乗ります。

底板も設置して、残すところは祭壇の取付と扉のみです。

片方2枚扉の使用だったのですが、真正面部分のこちらを使用します。

祭壇部は収納部を取り除き、段のみを組み上げます。

水平器で水平を見ながら、現物併せて材料を切り詰めつつ仮組をしていきます。
中の雰囲気も何とか無事収まりました。
リメイク後

欄間が無くなった分、かなり見た目にもスッキリしました。

大掛かりな作業でしたが、とても達成感のあるリメイクでした。
今回お客様が弊社へのご依頼に至るまで、何社も断られてしまったそうです。
そんなお客様のご希望に良い形で貢献できたことは何よりの嬉しさです。
納品時に仕上がりをご覧になって、大変お喜び頂きました。